2023年5月26日放送の【あしたも晴れ!人生レシピ】で、「老眼との前向きなつきあい方」について紹介されました。
教えてくれたのは、のべ10万人以上の目を診察してきた、本松眼科病院の眼科専門医医学博士の平松類さんです。
老眼鏡を作るときの注意点
老眼と上手につきあう一番の対処法は、老眼鏡を使って楽に生活すること!
しかしながら「老眼鏡をかけるのにちょっとためらいがある・・・」という方も多いのではないでしょうか?
老眼鏡をかけると老眼が進む、というのはウソ。

見えにくいままガマンしていると、眼精疲労や肩こりの原因になるなど、いいことはありません!
老眼鏡を作るときの注意点
・眼科に行ってチェックしてもらう。
40代以降は目の病気(緑内障・白内障)の可能性が。
また左右で度数差がある場合もあるので、しっかりチェックしてもらった処方箋を持って眼鏡屋さんへ行きましょう。
・何を、どんな距離で見ているのか?に合わせて度数を選ぶ。
近視の場合と違い、老眼鏡の度数の強さはピントの合う距離の違い。
強くなるほど距離が手元に近づく。
・老眼鏡を作ってからも、2年に1度は眼科でチェックを。
老眼の状態も進行するし、老眼鏡も劣化する。
老眼鏡えらびの心得
眼鏡選びに欠かせないのは、とにかく色んなフレームを試すこと。
眼鏡は実際に掛けてみないとわからないので、「掛けず嫌いはNG」とのことです。
老眼鏡は日常的に掛けるものではなく掛け外しするものなので、持っていて楽しくなるものを選ぶと老眼鏡をポジティブに楽しめます。
老眼鏡選びの心得
1.人のマネをしない
自分がどんな印象を持たれたいかを大切にする。
2.試着は笑顔で
笑っている時が最も美しい時!
3.今までとは違うメガネを
2本目以降の人は、見慣れている家族がビックリするくらいのものを選びましょう。
4.メガネをかけるのは幸せ
「仕方なく」ではなく、楽しく掛ける。
スマホ老眼・リモート老眼になりやすい習慣生活とは?
老化によるものではなく、手元を見すぎることによってピントを調節する筋肉(毛様体筋)が凝り固まった状態がスマホ老眼・リモート老眼。
スマホ老眼・リモート老眼を放っておくと、20代でも老眼鏡を使うことになってしまう人も。
スマホ老眼・リモート老眼になりやすい習慣生活は以下のとおり。
スマホ老眼・リモート老眼になりやすい習慣生活
・スマホ・PCを1日4時間以上見る
・寝る前にスマホを30分以上見る
・1週間に2回以上外出しない
・子書籍で本や漫画を読む
・睡眠時間が6時間以下

マスクからの呼気によって目が乾いてしまうこともあるそう。
意識して目を休めるセルフケア:毛様体筋トレーニング
ピントを調整する目の筋肉、毛様体筋を整えるトレーニングです。
毛様体筋を調えるトレーニング①のやり方
毛様体筋を調えるトレーニング①
1)立った状態で片腕を床と平行に腕を真っすぐに伸ばし、親指を立てます。
2)親指から3mほど先の位置に目標を作ります。
3)親指と目標を交互に10回見ます。(目標:1秒ずつ)

遠くと近くを交互に見ることで、毛様体筋が伸び縮みしてコリを改善します!
毛様体筋を調えるトレーニング②のやり方
1)立った状態で片腕を右目と左目の間に親指を立てて腕を伸ばします。
2)親指を1秒見たら、胸に近づけて距離を半分にし、また親指を1秒見ます。
3)さらに顔に近づけ、寄り目にして1秒見る
以上を10回繰り返します。
毛様体筋をリラックスさせる方法
100円ショップなどで売っている老眼鏡をかけて、2~3m先をぼーっと見ます。
ドライアイ・疲れ目を改善する
ドライアイや疲れ目を改善するマッサージのやり方
ドライアイや疲れ目を改善するマッサージ
1)まぶたの際を指で上下になでます。
2)左右それぞれ10回行います。
目の周りの血流を改善するマッサージのやり方
目の周りの血流を改善するマッサージ
1)上の瞼を人差し指で目頭から目尻に向かって10回なでます。
2)下の瞼も同様に行います。
3)上下の瞼をそれぞれ軽くつまんで離します。
脳を使った視力回復トレーニング
ガボールパッチ
ぼんやりした模様を見ることで、脳の補正機能が改善すると考えられます。
ガボールパッチ おうちでの取り組み方
1.片面だけに文字が書かれた紙を用意する
2.文字がない側から見て文字を判読する
詳しくは、平松類先生の著書が参考になります。
最後に
目の健康寿命は60~70年と言われているそう。
きちんとケアをしないと、それくらいの年齢で問題が出てきてしまいます。
一方、40~50代からケアをしておくことで、100歳を越えても見えている方も。
「歳をとれば目が悪くなるのはあたりまえ」と思わず、きちんと目のケアに取り組みましょう。